月別アーカイブ: 8月 2016

エコ忍者学校「いろどりの術」の段

夏休みの最後の日曜日、忍者頭巾を染める「いろどりの術」に

32人の忍者たちが川口市内の児童館に集まりました。

 

2メートルの手拭い布にそれぞれが絞り模様をつけていきます。

ビー玉を輪ゴムで縛るのが定番ですが、

くるくる巻いてから輪ゴムをかけたり、洗濯バサミで挟んだり

ビー玉をごっそり包んでブドウ模様にしようと奮闘する子など

黙々と作業が進みます。

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染液はクヌギの殻斗(かくと)、ぼうし。

去年の秋拾い集めておいたバケツ1杯、使い切りました。

 

ひとつのバットに8リットル、2人で仲良く使ってもらいます。

前回の教訓を生かして、小さいサイズのゴム手袋も用意しました。

「ちょうどいい!」とニコニコする女の子たち、ピンクの手袋がよく似合ってます。

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染液→水洗い→媒染→水洗い→染液・・・を

何度か繰り返すうちにどんどん布に色素が吸着し、濃く染まっていきます。

いつも賑やかな忍者たちが、

目の前で起こる不思議な変化に集中しているのがわかります

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部屋いっぱいに張られたロープに完成品を干してみんなで眺めながら

感想を言ってもらいました

「予想した模様と違っていたけれど、カッコよくできた」

「輪ゴムとビー玉だけでこんなにいろんな模様になるなんてビックリ」

「どんぐりのぼうしで染まるのはすごい」

エコ忍者学校では次回からいよいよ頭巾を被っての修業が始まります。

 

大人数での草木染め教室でしたが、無事に終了することができました。

協力して下さった皆さん、本当にありがとうございました。

 

ストールデビューの夏

たまに電車に乗ると、思った以上に冷房がきつくて

目的地に着く頃には体が冷えきっている(>_<)なんてことがよくあって

やっぱりストールは必要だな…と思い始めた昨今なのであります。

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そもそもこのふんわりふわふわのストールというものは

私のキャラとは若干のズレがありまして、あまり馴染みがなかったんですね。

 

圧倒的に手ぬぐい派だったものですから…

染めの作業の時はいつも手ぬぐいだし、畑に行く時もお散歩も、温泉にも♨

でも流石に電車の中で手ぬぐいは巻けないかな(^^ゞ

というわけで、ストールデビューとなった次第です。

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今さらと笑わないでくださいね。

これすごく良いです。

このふわふわ、何だか優しい気持ちになって、

私なんてすっかりいい人になった気がしてしまうのです。

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「冷房対策に草木染めのストールはいかがですか?」

左からサルスベリ、桐、藍のストール

ハリーズ北浦和さんにて販売中です http://www.harrys-yy.com

爽やかヨモギ色

ヨモギといえば春一番に道ばたで季節を教えてくれる草で、

ご近所の皆さんが草餅作りのためにせっせと餅草摘みをされるのは春まだ浅い頃…

ところがわたくし、「今頃摘んだって硬くて餅にはできないだろう?」

と言われながらまだまだヨモギを集めております。

021ヨモギの緑は藍と組み合わせれば、爽やか夏の麻ひもバッグ。

裏布はキブシ染めのグレーで渋めの巾着にしました。

 

よく裏を張っていない麻ひもバッグを見かけますが、

麻ひもは独特のケバ立ちがあるので、使っているうちに内側がバサバサになって

ハンカチなんて悲惨なことになってしまいます。

あみ目から鍵の先が飛び出していたり💦なんてことも…

022なので裏布は必須です。

綿の無地とかプリント地を使ったりもしますが、

やはり草木染めの綿麻布の相性が一番だと思っています。

 

ヤマモモとキブシと五倍子、そしてクヌギ…

見えない所にも季節のいろいろが隠れています。

 

ありがとうございました

 

いろどりの術 試作

「子どもエコ忍者学校」が始まります。

『自然を知り、自然に学び、自然を守る。』をテーマに

児童館が主催する全10回、5か月に渡るイベントです。

 

植物の先生、昆虫ハカセ、郷土史研究家、サバイバルの達人に戸隠流のくノ一

名だたる講師陣に混ざって「いろどりの術」の回に私も参加させて頂くことになりました。

 

身近な自然から色を頂き、忍者の頭巾を染めるのですが

誰にでもわかる染料で、忍者っぽい色に染まるものといったら

やはりこの「クヌギのぼうし」かな?というわけで、本日はその試作です。

クヌギ2

たったこれだけでこの黒さ、やっぱり無敵です💛

 

長めの手拭いに簡単な絞り模様でこんな感じはいかがでしょう。

1クヌギ 

秋には忍たま(?)たちがこの頭巾を被ってごく一部の地域に出没することになります。

皆様、油断なさいませぬ様、ご用心下さりませ(笑)

 

ありがとうございました