数年来のテーマだった春の染め「ヤエムグラ」と「二ホンアカネ」
どちらも根を乾燥させた物を何度も煮出す手間のかかる染色です。
ヤエムグラは早春の野に繁茂して初夏には消える越年草。
細い根を切れないように丁寧に掘り上げ、乾燥させておきます。
先生と数年かけて集めておいた根を合わせて染液をとります。
こちらは二ホンアカネの根。
流通しているアカネはインドアカネやセイヨウアカネがほとんどで
二ホンアカネは自分で栽培したり採集に行くことになり
これもとても貴重な染料です。
それを何度も煮出して得られる澄んだ赤い染液。
ヤエムグラの上品な桃色と二ホンアカネの澄んだ赤色に染まったストール。
アカネ科にしか出せないやわらかな桃色にしばし絶句。
染料の採集の苦労も吹き飛ぶ瞬間です。
「採集から始める草木染」の原点ともいえる今日の染色。
草木染に会えて本当に良かった。と心から思います。
次はどんな色に出会えるでしょうか?
季節は初夏に向かいます。
今週末はいよいよ「ぎょうだ蔵めぐりまちあるき」
素敵な出会いがありますように。
ありがとうございました