何年か前のイベント会場で「沈殿藍は作らないの?」と
声をかけて下さった方がいらして
それ以来ずっと気になっていた沈殿藍作りに今年は挑戦しています。
7月の長雨で畑の藍は大豊作で、8月の猛暑で乾燥葉をどっさり作り
いよいよ沈殿藍作りが始まりました。
師匠や友人の知恵を借りながらの手探りの作業です。
生葉をバケツに浸け数日放置。
藍の葉の色は黄土色に変わりバケツからは強烈な腐敗臭。
色素はバケツの底に沈殿します。
葉を取り除いた液に消石灰を加えひたすら攪拌、酸化させると
バケツからあふれるくらいの青い泡が立ち始め
泡立ちが静まったらそのまましばらく放置します。
数時間~数日でインディゴが沈殿するので
上澄みを捨てて濾していくのです。
業務用のコーヒーフィルターがぴったりでした。
これをまた数日かけて乾燥させてできあがったのが沈殿藍。
藍の葉から取り出したインディゴです。
ペースト状で保存する方法、もう少し乾燥させてブロック状で保存する方法。
完全にに乾燥させれば粉末にもなります。
やっとでき上がった僅かな沈殿藍をしみじみ眺めながら
藍が高価な理由がわかった気がしています。
染め方の検証はまだまだこの先の課題。
新たな自由研究が始まり
当然の様に「エンドレス沈殿藍」に突入しています。
ありがとうございました。