月別アーカイブ: 9月 2020

沈殿藍を作ろう!

何年か前のイベント会場で「沈殿藍は作らないの?」と

声をかけて下さった方がいらして

それ以来ずっと気になっていた沈殿藍作りに今年は挑戦しています。

20 ai hatake

7月の長雨で畑の藍は大豊作で、8月の猛暑で乾燥葉をどっさり作り

いよいよ沈殿藍作りが始まりました。

師匠や友人の知恵を借りながらの手探りの作業です。

20 ai 3

生葉をバケツに浸け数日放置。

藍の葉の色は黄土色に変わりバケツからは強烈な腐敗臭。

色素はバケツの底に沈殿します。

20 tinden 2

葉を取り除いた液に消石灰を加えひたすら攪拌、酸化させると

バケツからあふれるくらいの青い泡が立ち始め

泡立ちが静まったらそのまましばらく放置します。

20 ai 4

数時間~数日でインディゴが沈殿するので

上澄みを捨てて濾していくのです。

業務用のコーヒーフィルターがぴったりでした。

20 tinden 1

これをまた数日かけて乾燥させてできあがったのが沈殿藍。

藍の葉から取り出したインディゴです。

ペースト状で保存する方法、もう少し乾燥させてブロック状で保存する方法。

完全にに乾燥させれば粉末にもなります。

20 ai brokku

やっとでき上がった僅かな沈殿藍をしみじみ眺めながら

藍が高価な理由がわかった気がしています。

染め方の検証はまだまだこの先の課題。

新たな自由研究が始まり

当然の様に「エンドレス沈殿藍」に突入しています。

 

ありがとうございました。

 

 

 

新しい出展様式って?

暑い暑い夏をなんとか乗り切り、季節は秋になりました。

20 ai hatake

畑の藍は花をつけ始め、慌てて刈り採り干しては刈り取り…

葉っぱを1枚づつ採っている中で、葉の裏に「ウドンゲ」をみつけました。

クサカゲロウのタマゴです。

20 ai udonge

子供の頃はよく見かけましたが何だかとても久しぶりに見た気がします。

このたくさんの葉っぱの中からよく見つけたものですね(笑)

そして乾燥葉はたっぷりできました。

20 ai kansou

例年なら毎週のようにどこかの町で手づくりイベントがあり

畑と出店準備に大忙しの時期なのですが

コロナの影響でほとんど中止になりました。

今は、今年唯一の出展になりそうな「北軽井沢の杜クラフトフェア」に向けて

新しい出展方法を模索する毎日です。

ストールやスカーフはすべてビニール袋に入れた方が良いのか、

アルコール消毒で変色の心配ははないか、

何より今までのように手に取っていただけるのか、

クリアしなくてはいけない問題が山積で、正直とても不安です。

でも、ずっと待ち焦がれていたイベント出展。

顔なじみのクラフターさんや地元の皆さんに会えることが

やはり一番楽しみなのです。

20 ai musk

綿麻とテンセル地のマスクも作りました。

これは染める前、どんな色に染めて行こうかな?

 

 

北軽井沢の杜クラフトフェア」は10月3日、4日に開催です。

どうかどうか、お天気に恵まれますように。

そして今回も素敵な出会いがありますように。

 

ありがとうございました。

20 hikoki

青い空に飛行機がキレイだったので撮ってみました。

軽井沢に飛行機で行くわけではありません…