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新緑の志賀高原へ

漆(ウルシ)を染めています。

山歩きをする時に気をつけなくてはいけない木の代表ですが

乾燥した芯材は染料として利用されています。

urusi zai

ウルシはヤマブキ色、蘇芳を重ねるとオレンジ色、

梅雨空に鮮やかに映えます。

urusi 19 6 mukuge

そして週末は 志賀高原 新緑のクラフトフェア

藍のミニバッグとキンモクセイのバッグの復刻版。

何とか間に合いました💦

kinmoku ai 19 6

天気予報は雨ですが、雨天決行!

雨対策をしっかりして行ってきます。

晴れてなんて贅沢は言いません。

どうかどうか大雨になりませんように…

そして今回も素敵な出会いがありますように!

 

ありがとうございました。

初夏の風に吹かれて~飯能ものづくり報告~

飯能ものづくりフェアが無事に終了しました。

お天気に恵まれ、賑やかに盛り上がってそれはそれは楽しい三日間でした。

hannou 19 asa

「草木染の麻ひもでプラントハンガーを作ろう」

という体験コーナーには保育園のお嬢さんからシニア世代の男性まで

たくさんの方が参加して下さり、想定以上の大盛況になりました。

hannou 19 taiken

「保育園でみんなにお知らせするの💛」

とネットの部分を器用に結んでいきます。

保育園では「なわとびむすび」というそうです。なるほど…

hannou 19 taiken 1

最後にネットの下を「アメリカンホイッピング」という

ロープの末端処理に使う方法できっちり巻いて、

長いシッポの部分を切り揃えてできあがりです。

hannou 19 taiken 2

草木染のワークショップの企画にはずっと頭を悩ませてきましたが

どうやら方向が見えてきたように思います。

「クルミ」「リンゴ」「アカネ」「アイ」など色とりどりの麻ひもで

小さなグリーンを吊るすだけで、部屋の雰囲気が変わる気がします。

たぶんこれも身近な自然、私の草木染のテーマとふわりと繋がって

新しい展開にすっかり嬉しくなっています。

 

各地のイベントで顔なじみになった作家さんたちが次々に立ち寄って下さる中

ソヨゴの生垣のTさんご夫妻が足を運んで下さいました。

hannou 19 mise

ぜひTさんに見て頂きたかったので、

今回は密かに「ソヨゴコーナー」を展開してお待ちしていたのです。

「家のソヨゴがこんなにかわいいバッグになったなんて」と喜ぶ奥様と

どうしてこの色になるのか不思議で不思議で質問の止まらない旦那様(笑)

hannou 19 takezoesan 改

Tさんの家のソヨゴの葉っぱは小さなバッグになって奥様の元に帰っていきました。

たくさんの奇跡のような出会いが彩りに変わり形になっていきます。

 

初夏の眩しい日差しと、公園を吹き抜ける風に吹かれながら

ここに集まった全ての方々に感謝の三日間になりました。

 

初めてのイベントにも関わらず一生懸命接客してくれたりっちゃん、

今回も設営、撤収をてきぱき手伝ってくれた次男。

準備に奔走して下さったスタッフの皆さん。

ありがとうございました。

 

またどこかでお会いできますように。

 

 

 

飯能ものづくり、初夏の色々

飯能ものづくりフェアを週末に控え、準備に追われています。

初めて出展させていただく会場なので、しっかり下見も済ませています。

最近は「ムーミンパーク」で有名になっている飯能ですが、歴史的にも魅力のあるまちでゆっくり散策を楽しんで来ました。

hannou tirasi

夏に向けての麻混のストールは今回初出品。

爽やかな色を楽しんでいただけるかな?と思います。

asasurabu

そして今回は久々ワークショップも開催します。

草木染の麻ひもでカラフルプランツハンガーを作ります。

小さなグリーンをお部屋に「自然を身近に」は草木染のテーマです。

purantsu hanger

会場は市立博物館に隣接する中央公園。

お散歩がてらどうぞお立ち寄りください。

今回は姪のりっちゃん(女子大生)もお手伝いに駆けつけてくれます。

 

どんな出会いがあるのかな?

お天気に恵まれますように。

 

ありがとうございました

草木染とチョウが出会ったら

小さい頃から昆虫好きで大学でもずっと研究を続けていた次男が

ついに草木染、しかも型染めに参入してきました。

kata 2

妥協を許さないほとんどデフォルメ無しの型を彫り

今や全くくつろげなくなったリビングで黙々と作業を進めています。

kata

型による糊つけ、色のせは息子、染色は私がという分業体制で、オーガニックコットンの型染めバッグができました。

↓ダイミョウセセリ、コミスジ、ゴマダラチョウはアカネ染め。

akane 3piece

↓オオゴマダラは藍染め

oogomadara ai

↓ジャコウアゲハはクサギで染めた淡い緑色

jyakou

↓オナシアゲハとナミアゲハはマングローブの仲間モモタマナで黄色く染めました。onasi namiageha

↓リュウキュウアサギマダラは沖縄で採集し損ねた時の息子のため息が伝わる構図です(笑)

ryukyuasagi ai

↓ゴマダラチョウは五倍子で。

oogoma gobaisi

5/17~19/は 飯能ものづくりフェアに出店です。

勿論、息子の渾身のチョウの型染めバッグも持っていきます。

sumi

お天気に恵まれますように。

ありがとうございました。

バッグの里帰り~お直し致します

ショルダーバッグの入れ口が擦り切れてしまったので直りますか?

一昨年の暮れにお届けしたIさんのバッグが里帰り入院しています。

itiba bag

バッグの入れ口や持ち手は一年過ぎる頃には擦り切れてくることが多く

私のバッグも編み直して使っています。

使いこまれた麻ひもバッグは随分と味のある風合いになっていて

大事に使って頂いていた様子が想像されて

まるで里帰りしてきた子供を見るような気持ちになっています。

itiba 2

早速裏布を外し、藍で染めた新しい麻ひもで編み直してみたのですが、

色の違いがはっきり。しかもこれではまた同じことが起こりそうです。

itiba 3

そこでリネンの平紐を藍で染めてみました。靴ひもみたいですね(笑)

ai ribon

素材の違いがアクセントにもなり、入れ口の補強にもなりそうです。

rinen tape

Iさんからも了解をいただき、裏布もきちんと綴じ直したら

バッグは無事にIさんの元に帰っていきました。

 

そして先日の「ぎょうだ蔵めぐりまちあるき」にいらしたTさん(ついにお名前が判明!)「このほつれ、直りますか?」

懐かしいバッグが二つ、再び里帰り入院してきたのでした。

takahata bifore

大切に使って下さっている方にお応えできるように

しっかり作業していきたいと思っています。

 

今日はこのバッグに使うリネンひもを染める準備中です。

 

29日は「とみおかろじくる」

お天気によっては出店場所の変更もあるとのことです。

素敵な出会いがありますように。

 

ありがとうございました。

 

二ホンアカネとヤエムグラ

数年来のテーマだった春の染め「ヤエムグラ」と「二ホンアカネ」

どちらも根を乾燥させた物を何度も煮出す手間のかかる染色です。

ヤエムグラは早春の野に繁茂して初夏には消える越年草。

yaemugura kusa

細い根を切れないように丁寧に掘り上げ、乾燥させておきます。

yaemugura ne 19 4

先生と数年かけて集めておいた根を合わせて染液をとります。

yaemugura

こちらは二ホンアカネの根。

nihonnakane 19

流通しているアカネはインドアカネやセイヨウアカネがほとんどで

二ホンアカネは自分で栽培したり採集に行くことになり

これもとても貴重な染料です。

それを何度も煮出して得られる澄んだ赤い染液。

nnihonakane seneki 19 4 17

ヤエムグラの上品な桃色と二ホンアカネの澄んだ赤色に染まったストール。yaemugura 19 4

アカネ科にしか出せないやわらかな桃色にしばし絶句。

染料の採集の苦労も吹き飛ぶ瞬間です。

 

「採集から始める草木染」の原点ともいえる今日の染色。

草木染に会えて本当に良かった。と心から思います。

 

次はどんな色に出会えるでしょうか?

季節は初夏に向かいます。

 

今週末はいよいよ「ぎょうだ蔵めぐりまちあるき」

素敵な出会いがありますように。

 

ありがとうございました

 

 

 

ソヨゴ染め研究会2019~生垣のお手入れ

「家の生垣がソヨゴです。どうぞ染めにお使いください。」と

夢のようなお話をいただいたのは、去年の秋のいるまクラフトの会場でした。

soyogo 18 Takezoeke

お言葉に甘えて去年の暮れから3回に分けて伺い、

お手入れをしながら念願のソヨゴの枝葉をたっぷりいただいて帰りました。

関東には自生しないソヨゴですが最近は庭木として人気で

都内では街路樹としても植えられるようになっています。

18年前に植えられたTさんのお宅のソヨゴの木はストレスも少なく成長し葉っぱも大きくてとてもきれい。

soyogo 19 mukuge

久しぶりのお手入れということで、夫が形を整えながら手際よく枝を外していきます。

毎年ソヨゴを染める季節になると、師匠自ら長野県内の山に入り

採集した葉を分けていただいていたのですが

今年は埼玉産のソヨゴを師匠の山崎先生にお届けすることができました。

そして始まった「ソヨゴ研究会2019」

soyogo 18 asa

条件を変え検証を繰り返し、1年分のソヨゴ色を染めていきます。

濃い紅色「ザ・ソヨゴ」という色にまた少し近づけた気がしています。

soyogo 19 cotton asa

草木染めをやってみたいとおっしゃっていたTさんでしたが

ゴメンナサイ、あんなにいただいたソヨゴの葉っぱ

私全部使ってしまいました。

 

そして相変わらず私のソヨゴレーダーは全開(笑)

先日検査で行った埼玉医大の本館横にソヨゴ。

idai soyogo

日当たりはどうなのか、ちゃんと水は足りているか

自分もフラフラだったけれどとりあえずソヨゴの身を案じて帰ってきたのでした。

がんばれ町なかの木たち。

そして私もね!

 

今週末に予定していた館林での手業市への出店は

都合により中止させていただきます。

楽しみにしていた方、申し訳ありません。

4/20,21のぎょうだ蔵めぐりまちあるきには予定通り出店の予定です。

 

毎年春に恒例になっていた妻沼手づくり市が

聖天様のご開帳の時期と重なったため今年は取りやめになり

いつもと違う春になっています。

どんな出会いがあるのかな?

 

ありがとうございました。

 

 

春色準備中、藤岡クラフトで会いましょう

 

藤岡クラフトに向けての準備に今日もあたふたしています。

今年のスタートに合わせて春色をたくさん染めました。

 

自宅のツバキは少しだけ枝をいただいて

やさしいピンクとほっこり黄色に染め分けます。

tubaki 

もう少し染めたかったのですが

バケツに活けていたら花が咲いたので、しばらく花を楽しむことにして

続きは花が終わったら染める事にしましょう。

 

月桂樹の枝葉もピンク。

鉄媒染も被せてグレーと白のグラデーションは3色楽しめます。

gekkeijyu 19 3

そして春の定番はサクラ。

今年も夫が剪定した枝を運んでくれました。

sakura 19 3

このふんわりピンクが写真で伝えられないのが残念。

 

ららん藤岡で開催される「藤岡クラフト」は

毎年私の出店のスタートになるとても楽しみなイベントです。

主催者さんのきめ細かい対応と気配りで、毎回安心して当日を迎えられます。

今回、インスタで紹介してもらったコメントは、前回雑談中におしゃべりしたことなんですよ。

https://www.instagram.com/p/BuEjcsPH0ac/

ちゃんと覚えていて下って楽しいコメントにしていただいて

「やっぱり藤岡クラフト大好きだ~」と

当日を一週間後に控えて焦りながらも

顔なじみの皆さんとの再会を心待ちにしているのです。

 

どんな出会いがあるのかな…

「ららん藤岡」花の交流館でお待ちしています。

 

ありがとうございました。

春のイベントに向けて(2019)

昨夜の雨が止んで気温が上がると翌朝は濃霧注意報。

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50メートル先の大ケヤキの向こうは見えません。

そして霧が晴れる頃になると

田んぼ道を幼稚園バスがお隣のお兄ちゃんをお迎えにやってきます。

kiri bus

3年前はママとのしばしのお別れに泣き叫んでいた坊やでしたが

年長さんになった今はすっかり背も伸びて もうすぐ卒園です。

大好きな見慣れた朝の風景ですが間もなく見納め、なんですね。

 

そして今年も春の出展準備にひとりあたふたとしています。

こんなに忙しくしてしまったのはワタクシなのですが…

 

3/30㈯、31㈰ 藤岡クラフト(ららん藤岡)

4/14㈰ 鷹匠町長屋門の手業市

4/20㈯、 21㈰ ぎょうだ蔵めぐりまちあるき

4/29(月,祝) とみおか手づくり市 ろじくる

 

通い慣れた会場と初めての町と。

今年はどんな出会いがあるのかな?

季節の色々に会いにお出かけ下さい。

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お目にかかれるのを楽しみにしています。

 

ありがとうございました。

 

新年は伝統色から

 

2019年が始まりました。

東側の窓からの初日の出、外は-4℃。

今年が穏やかな良い年になることを祈ります。

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「染め物の実を拾ってありますよ。いつでも寄って下さい。」

と近くの霊園の事務所の方からお電話を頂いたのは暮れも押し迫った頃でした。

「染め物の実」というのは五倍子のこと。

駐車場の斜面のヌルデの木には毎年五倍子ができます。

一昨年、作業中だった事務所の方に染料のお話をさせて頂いたのですが

それを覚えていて下さったのです。

reien gobaisi 18 12

昨年の台風や大雨で斜面の地盤が緩んでしまい

今年は斜面を整地することになったとのこと。

伺った時には既にヌルデの木はなくなっていましたが、

この環境ですから数年でまた斜面の木々は復活することでしょう。

reien gobaisi 1

今年最初の染めは伝統色の五倍子。

ミニストールと綿麻マフラーは事務所のお二人にお届けします。

たくさんの方のお心遣いに支えられて今年の草木染めが始まりました。

今年も素敵な出会いがありますように…

 

ありがとうございました。