もはや草でも木でもなく~アボカドで染める~

 

アボカドを染めています。

abokado kawa 21 3

このアボカドは、お友達のMさんから頂きました。

実はわたくし過去に三回アボカドを食べた事があるのですが、

三回ともお腹の具合が悪くなってしまい

どうも「山のバター」は体質に合わないようなのです。

その時は美味しいな💛と思っていただけになんて残念…

そんなわけで「アボカドを食べたら皮は捨てないで乾燥させてくださいな」と

友人、知人にお願いしている次第です。

abokado asa 21 3

麻ひもがふんわりピンクに染まっています。

鉄媒染はチョコレート色。

「もはや草でも木でもないじゃん(笑)」

と次男のツッコミにもめげず

アボカド染の麻ひもバッグ、只今全力で製作中です!

4月3日、4日は 本庄クラフト&アートフェア に出展します。

初めての会場、去年の秋以来久しぶりのイベントに向けて、

「ちいさな草木染」シリーズにマスクも加わり絶賛準備中です!

2021 komono

心配事はまだまだありますが、無事に開催されますように。

そして今回も素敵な出会いがありますように。

 

ありがとうございました。

日々是剪定枝~冬の草木染~

冬は剪定の季節です。

お隣のナシ園から剪定した枝が今年も届きました。

きちんと束ねて一輪車に積んで「このくらいでいいかね?」と運んできてくださいます。nasi eda 2021

その反対側のお隣さんは生垣のシラカシを剪定し枝葉が畑に積まれままになっています。sirakasi 2021

昨年秋にお邪魔したリンゴ園からは「枝の剪定をしたので使いますか?」

との連絡があり、早速軽トラックでいただいてきました。

keitora

リンゴ園では梅の木のお手入れもしたとの事で

思いがけず白梅の枝もいただくことができました。

 

冬限定!剪定枝染(笑)が盛り上がっています。

ringo ume nasi 2021

左からリンゴの枝、白梅の枝、ナシの枝のストールです。

いずれもバラ科、同じように処理して染液を作るのにこの発色の違いはどこからくるのだろう??と疑問が増えるばかりです。

そしてこちらはシラカシの葉で染めたストール。

sirakasi 2021 mini

「この葉っぱ、少しくださ~い」とお隣の旦那さんにお願いしたら

「全部持ってってくれ~い!」と言われて

「こんなに使わない、いらないいらない」とそれでも籠にいっぱいいただいて

暫くシラカシのグレーを楽しむことができそうです。

たくさんの出会いから新しい繋がりがどんどん広がって

また新しい色に出会える幸せを感じています。

こんな時だから、大切にしたい大好きな人たちがここにはたくさんいます。

 

本庄クラフト&アートフェア は2021年4月3日㈯、4日㈰の予定

開催に向けてギリギリまで調整が続きます。

無事に開催されますように

素敵な出会いがありますように

 

ありがとうございました。

2020 秋のクラフトフェア

すっかり秋も深まりいつもの散歩道には秋の草花が咲き揃う季節です。

siroyomena

コロナの影響で今年の春に予定されていた各地のクラフトフェアのほとんどが中止、延期になりましたが、秋になって少しづつ動き始めています。

今週末は「Art & Craft  DESIGN ROCK FES 2020」に出展します

先日出展した「北軽井沢の杜クラフトフェア」の後

在庫の確認、補充やらで相変わらずあたふたしていますが

この慌ただしさも久しぶりでちょっと嬉しくなっています。

「藍と草木で染めたマスク」のバリエーション。

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サルスベリのグレー系の草木染麻ひもバッグはこの秋の新作です。

秋saru bag 20 

来月11/14、15は「やさとクラフトフェア」茨城初出展です。

主催者も出店者もお客様も感染対策をしながらですが

暫くはこのスタイルのイベントが続くのでしょう。

 

10/31,11/1  DESIGN ROCK FES ららん藤岡

11/14.15   やさとクラフトフェア

 

これからもたくさんの人と素敵な出会いがありますように。

ありがとうございました。

 

アウトドア草木染、秋のドングリを染めよう!

前日の雨が上がり爽やかに晴れた日曜日

ポクポクと小気味よい足音を響かせて家の前を乗馬クラブの馬たちが通ります。20 10 18 uma

今日は延期になっていた「季節の草木染体験講習会」が

武蔵丘陵森林公園で開催されました。

密を避けるために今回は屋外での「アウトドア草木染」です。

スタッフの皆さんがてきぱきと準備して下さいます。

20 10 18 sinrin taiken

クヌギの実で染液を作るところから始まり

みなさん思い思いの色に染め分けていきます

20 10 18 taiken

「こんな感じかしら?」「ちゃんと染まっているかな?」

今回はご家族三代で参加された方もいらして

最初は和気あいあいとしていたのですが、だんだん口数が減ってきて

皆さんそれぞれにこだわりの一枚が染め上がりました。

20 10 18 taiken kunugi

秋の里山を切り取ったような色と皆さんの笑顔。

ホッとする瞬間です。

 

植物園の企画展もこんなご時世なので屋外展示。

「コケ、シダ展」は緑の中に溶け込んでとても良い雰囲気で

スタッフ渾身の展示に感動!

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後片付けが済む頃には園内のイルミネーションも点灯し

これから12月まで週末の公園は華やかに賑わいます。

20 10 18 right up

コロナの影響で久しぶりの体験会でしたが、

皆さんから楽しかったという声をいただき

次の季節に向けての準備が始まっています。

次回は冬から春への色。試行錯誤は続きます。

 

ありがとうございました。

 

 

また会う日まで~北軽井沢クラフトフェア

「北軽井沢の杜クラフトフェア」が無事に終わりました。

とてもとても楽しい二日間でした。

「元気だった?どうしてた?」「今年初めて(出展)ですよ~」と

すっかり顔なじみになった作家さんたちとの嬉しい再会

毎年足を運んで下さる地元のお客様たちとの再会

誰もが笑顔でお客様をお迎えする姿に、

みんな同じ思いでこの日をずっと待っていたんだと

自分の居場所に戻れた幸せを感じていました。

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プラントハンガー作りも好評で

「できた~」の笑顔に元気をもらいます。

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くたくたになって辿り着いたお宿は今年も「民宿 あさぎり荘」

玄関でやさしく迎えてくれるシオンの花に疲れがす~っと和らぎます。

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コロナ禍の中開催に向けて奔走してくださったスタッフの皆さん

今年も温かいお弁当を持って駆けつけてくれたりっちゃん💛

たくさんのお客様。

本当にありがとうございました。

また来年もここに戻って来られますように…

 

祭りのあとのような寂しさを感じながら後片付けをしています。

宿の女将さんにお願いして分けていただいたシオンの花言葉は

「あなたを忘れません」

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ありがとうございました。

 

 

沈殿藍を作ろう!

何年か前のイベント会場で「沈殿藍は作らないの?」と

声をかけて下さった方がいらして

それ以来ずっと気になっていた沈殿藍作りに今年は挑戦しています。

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7月の長雨で畑の藍は大豊作で、8月の猛暑で乾燥葉をどっさり作り

いよいよ沈殿藍作りが始まりました。

師匠や友人の知恵を借りながらの手探りの作業です。

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生葉をバケツに浸け数日放置。

藍の葉の色は黄土色に変わりバケツからは強烈な腐敗臭。

色素はバケツの底に沈殿します。

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葉を取り除いた液に消石灰を加えひたすら攪拌、酸化させると

バケツからあふれるくらいの青い泡が立ち始め

泡立ちが静まったらそのまましばらく放置します。

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数時間~数日でインディゴが沈殿するので

上澄みを捨てて濾していくのです。

業務用のコーヒーフィルターがぴったりでした。

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これをまた数日かけて乾燥させてできあがったのが沈殿藍。

藍の葉から取り出したインディゴです。

ペースト状で保存する方法、もう少し乾燥させてブロック状で保存する方法。

完全にに乾燥させれば粉末にもなります。

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やっとでき上がった僅かな沈殿藍をしみじみ眺めながら

藍が高価な理由がわかった気がしています。

染め方の検証はまだまだこの先の課題。

新たな自由研究が始まり

当然の様に「エンドレス沈殿藍」に突入しています。

 

ありがとうございました。

 

 

 

新しい出展様式って?

暑い暑い夏をなんとか乗り切り、季節は秋になりました。

20 ai hatake

畑の藍は花をつけ始め、慌てて刈り採り干しては刈り取り…

葉っぱを1枚づつ採っている中で、葉の裏に「ウドンゲ」をみつけました。

クサカゲロウのタマゴです。

20 ai udonge

子供の頃はよく見かけましたが何だかとても久しぶりに見た気がします。

このたくさんの葉っぱの中からよく見つけたものですね(笑)

そして乾燥葉はたっぷりできました。

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例年なら毎週のようにどこかの町で手づくりイベントがあり

畑と出店準備に大忙しの時期なのですが

コロナの影響でほとんど中止になりました。

今は、今年唯一の出展になりそうな「北軽井沢の杜クラフトフェア」に向けて

新しい出展方法を模索する毎日です。

ストールやスカーフはすべてビニール袋に入れた方が良いのか、

アルコール消毒で変色の心配ははないか、

何より今までのように手に取っていただけるのか、

クリアしなくてはいけない問題が山積で、正直とても不安です。

でも、ずっと待ち焦がれていたイベント出展。

顔なじみのクラフターさんや地元の皆さんに会えることが

やはり一番楽しみなのです。

20 ai musk

綿麻とテンセル地のマスクも作りました。

これは染める前、どんな色に染めて行こうかな?

 

 

北軽井沢の杜クラフトフェア」は10月3日、4日に開催です。

どうかどうか、お天気に恵まれますように。

そして今回も素敵な出会いがありますように。

 

ありがとうございました。

20 hikoki

青い空に飛行機がキレイだったので撮ってみました。

軽井沢に飛行機で行くわけではありません…

 

 

藍とトチノキと彼女

国営武蔵丘陵森林公園での草木染体験は昨年で3年経ったことで

今年は「季節の草木染」として季節ごとの開催の予定で準備していました。

初夏のテーマは「トチノキ」だったのですがコロナ禍のため残念ながら中止。

春の出店も全て中止だし、こんな時こそ作業だ~と思っていたある日

公園スタッフのお嬢さんが「やっぱり染めたいです」と

トチノキの葉っぱをたくさん抱えてやってきました。

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藍の乾燥葉も染めてみたいということで

まずは去年いただいた公園の藍の乾燥葉を使ってTシャツ!

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藍で染めてからトチノキのアルミ媒染で黄色を重ねた綿麻のストールは

ふんわり優しげに染まりました。

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なかなか会いに行けない大切な人のために染めた藍のマフラーは

きれいなグラデーションで爽やかな印象です。

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私にとっては娘のような年頃の彼女は、しっかり者で明るくて

今さらながら「こんな人になりたいな」と思わせてくれるステキなお嬢さん。

いくつになってもこんな出会いができる事に感謝しつつ

若い彼女たちが安心して幸せに暮らしていける世の中であってほしいと

心から思う昨今です。

秋の草木染は「ドングリ」開催に向けて試行錯誤が続きます。

 

こちらの草木染麻ひもバッグ。

藍でムラ染にした麻ひもにトチノキの黄色を重ねてみました。

ストールとはまた違う風合いと微妙な色合いです。

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不安定な天気が続いています。

どうぞ皆様ご自愛下さいませ。

 

ありがとうございました。

里山、初夏の色「クルミ」の巻

梅雨の晴れ間の里山ではタマゴタケが真っ赤に頭を出しています。

林床にこの色!

一瞬、ミニトマトが落ちているのかと思いました(笑)

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クルミも青い実をつけはじめています。

今回は初夏限定のクルミの青い実を使った染色です。

kurumi 20 木

この果肉の中心にお菓子などで見慣れたあの硬いクルミの種が入っていますが

染めに使うのはこの緑色の果肉。

素手で触るとアクでべたべたになるし、かぶれることもあるので注意して。

kurumi 20 mi

今回は麻ひもをたっぷりそめました。

6月のクルミはまだ未熟なのでほんのりピンクかかった茶色になっています。

kurumi 20 himo

もう少し季節が進み果肉が熟してくると茶味が強くなるのです。

季節とともに発色が違う草木の色に翻弄されながら

今年も夏の染めの準備が始まります。

 

今年も暑くなりそうです。皆様どうぞご自愛下さいませ。

ありがとうございました。

 

kurumi bag

↑クルミとセンダン(緑)の草木染の麻ひもバッグはオーダー製作受付中です。

 

タコさんウィンナーは染まるのか?!

 

里山ではコオニユリとホタルブクロが競うように咲き始め

梅雨の晴れ間を彩ります。

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ザクロの花がらを使って

「(通称)タコさんウィンナーは染まるのか実験」をしてみました。

takosan hana

ザクロの果皮を乾燥させた物は染料として流通しています。

「だったら花の後のあのタコさんウィンナーも染まるんじゃない?」

と思ってもこれも季節限定💦去年からの宿題になっていたのでした。

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冬にお手入れさせていただいたⅯ先生のお宅のザクロの古木。

今年もたくさんの花をつけ落ちた花がらと未成熟果をいただきました。

そしてこちらがタコさんウィンナーで染めたストールです。

zakuro hana 20

アルミ媒染に鉄媒染をかけて絶妙な仕上がりになったと思っています。

果皮と同じような発色を得られたということで本日の実験は終了。

そしてもう一つわかったことは

「赤いタコさんウィンナーはあらびきウィンナーになってしまう」

ということでした(笑)

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自由研究はまだまだ続きます。

ありがとうございました。