月別アーカイブ: 8月 2018

通学路のユーカリ

 

市ノ川小学校の隣の雑木林は「車堀公園」と呼ばれています

大昔、水路が通っていて水車があったことが由来ということですが

小学校の設立で水路は涸れ名前だけが残りました。

今日はツリークライミング®の講習会の合間に染料探しの散策です。

小学校の周りには水路が残り水辺ではハグロトンボが羽を休め

湿地の植物のパラダイス、環境学習には最高です。

itinokwa yabumao 18 8

ヤブマオ見つけた!でも環境学習用かもしれないので採集はしません。

市ノ川橋からの眺め、奥に見えるのが小学校。

itinokawasyou

こちらは橋の反対側の上流の眺め。

カワセミがキラキラと川面を飛んでいきました

itinokawa nisigawa 18 8

この通学路、土手に桜が植えられ春の花の時期は本当に見事なんですよ。

で、気になるのは桜の間に1本ドーンとそびえるユーカリの木。

itinokawa sakuranamiki 18 8

下から見上げるとホントに大きい。

なんでこんな所に1本だけ?という疑問が止まりません。

itinokawa yu-kari

県立こども動物自然公園に日本で初めてコアラがやってきたのが’80年代。

その記念に植えたのではないかと推測します。

高すぎて葉っぱに手が届かないのでこれは染められないですね。

kibanakosumosu 18 8今日の色はこれ、

土手に咲いていたキバナコスモスの花を少しいただいて

鮮やかなオレンジ色を染めました。

 

いつかユーカリを染めてみたいと新たな課題を見つけてしまい

夏休みは終わるというのに、私の自由研究はまだまだ終わらないのでした。

 

ありがとうございました

夏はやっぱりたたき染め

台風の風が吹き荒れてアマランサスが倒れてしまいました。

amaransasu kaze 18 8

スーパーフードとして注目のアマランサスですが、

どうも赤の染料らしいので検証してみてよ、と

次男のお友達が春に送ってくれた種から育てています。

とにかくなにもかも真っ赤。

種も発芽した芽も葉っぱも茎も花も、とりあえず全部赤いんです。

花が咲く頃には色素が花に集中するらしく葉脈以外は黄色くなるのですが

わき芽は真っ赤。

amaransasu wakime 18 8

この赤い葉っぱ、今年はたたき染めにも使ってみました。

ご近所のおばあさまの家に遊びに来ていたお孫さんが

きょうだいで挑戦しています。

tataki syoudaiji ma-kun 18 8

藍だけではなく畑や庭から自由に葉っぱを採ってきて綿のバッグに並べます。

marubarukou 18 8

畑の厄介者マルバルコウソウもハート型の葉っぱが女の子には人気があって

tataki syoudaiji 18 8

四つ葉のクローバーのように並べてたたきます。

tataki amaransasu 18 8

お姉ちゃんは木をイメージしてアマランサスの茎と藍の葉っぱを使います。

赤い色がじわ~っと広がって立派な木になりました。

 

自由研究にするので植物の名前を一生懸命メモしていたお姉ちゃん。

金槌を使うのは初めてとトントンしていた妹さん。

お姉ちゃんに負けじとがんばっていた2歳の弟くん。

数日後、夏休みの思い出をいっぱい持ってお孫さんたちは東京に帰っていきました。

 

「藍のたたき染め」と告知しているのですが

最近「藍の」を外してもいいのかなって思うくらい自由にたたいています(笑)

まだまだ藍の葉っぱありますよ~

色々な思いを込めてたたいてみませんか?

 

暑い暑い夏休みももうすぐ終わります。

 

ありがとうございました。

 

地衣類を染めるということ

 

「ウメノキゴケ」を染めています。

その名の通りウメの枝、マツの樹皮などにうろこ状につく地衣類です。

名前は「コケ」ですが、キノコと同じ菌類の仲間。

アンモニアに浸けこむことで紫が得られる染料となります。

剪定後廃棄され野積みになった残枝、

次男と仲間たちが調査で入る山で見つけた倒木や枯れ枝などから

少しづつ集めたサンプルを1つづつ検証し、

確実に赤く発色した物だけを染料として使います。

umenoki test

地衣類の成長はとてもゆっくりで1年で数ミリ程度といわれています。

マイペースで地道に成長していく地衣類がなんだかいとおしくて

やみくもに採集することはできません。

そんな思いを込めて作るウメノキゴケは

染め方も私流。

薄い染液でゆっくり色を吸着させていくので

淡い薄紫に染まります。

鮮やかな紫に染められるだけの染料はありません。

 

umenoki eki 18

負け惜しみではないけれど、

草木染めに正解はないのではないかと思っています。

umenoki mihon 18

地衣類染めは

ゆっくりと培われてきた自然の時間を少しだけ分けてもらって

色を見せてもらっているような気がするのです。

umenoki bin 18

ビンの中で少しずつ変化していく色を毎日見ていると

自然の力には到底かなわないということを思い知らされるようで

わからないことばかりがどんどん増えていくのでした。

自由研究は続きます。

 

ありがとうございました。

 

 

 

夏ノ暑サニモマケズ

おかしな夏です。

日本一暑い熊谷の隣はやっぱり暑い!

しかもゲリラ豪雨や台風などあちこちで大雨だというのに

私の住む地域は雨が降りません。

地形の問題なのか雨雲はいつもあと1キロというところで消えてしまいます。

雨乞いの神社、ため池が多い地域で昔から水には苦労していたようです。

kuwa kumo 18 8

毎年お盆の前に地域の草刈りが行われるのですが

その前に自分の家の前だけでもきれいにしておこうと

だんなさんががんばって草刈りをしています。

畑で伸び放題になっていたクワの木も根元から枝を外します。

kuwa eda 18 8

葉っぱはお鍋に直行、クワの葉染めが始まります。

室内で熱中症になるってこういう時かもしれないと

妙に納得しつつ水分をしっかり摂りながら作業していきます。

kuwa nabe

アルミ媒染で爽やかな黄色、

ミニストールと自分の綿麻マフラーを染め直しました。

kuwa arumi 18 8

夏の染めはまだまだ続きます。

 

この暑さに負けずグリーンカーテンのマクワウリが元気です💚

去年は畑で収穫時期を逃してしまうものが多かったので

今年は毎日見張っているわけですね(笑)

黄色く熟していく様子が嬉しくて、日に何度も眺めております。

これは食用、染めませんから安心して下さい(^-^)

uri 18 8

まだまだ暑い日が続きそうです。

どうぞ無理なくお過ごしください。

 

ありがとうございました。